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2006年9月2日

ジョリー、推定16歳!

まもなく自民党の次期総裁選挙が行われます。私が現在の愛犬ジョリーとであい、我が家につれて帰ったのも、総裁選挙で細川氏が当選した日でした。今から13年前の7月のことです。

 その日の昼間、青葉中学校と東養護学校(福岡市東区)との間に立っている駐車禁止の標識のところに、洋種の中型犬がいるのを私は2回見ました。車の運転をして通りかかったのですが、2度目に見たときには何かの理由で、車を停めなくてはならなかったのです。気をつけて見ていると、その犬は、白いセダンが通るたびにワンワン鳴きながら20m程追いかけては戻って来ます。飼い主が白い大型車に乗っている人で、この子は迷子になったのかな・・と思いました。

 夜になって、子どもたちにそのことを話すと、前日の土曜日からその場所に居るとのこと。「置き去りにされたんだ・・」と思いました。明日は月曜日。学校か保護者からの連絡できっと捕獲され、動物センターに運ばれてしまうだろうと思うと、たまらなくなりました。

 私が開いていた英語教室を夜10時に終えて、生徒を送りに行った帰りに、また中学校の通りまで行ってみました。居たら連れて帰ろうと思って、昔飼っていた犬のロープを持って、「どうかもう、居ませんように・・」と祈りつつ、向かったのです。

 はたして、外灯に照らされて、交通標識のポールの横にちゃんとお座りをして誰かを待っているではありませんか!

 尻尾を振りますが、犬好きの私でも、初対面の大きな犬の首輪にロープのフックをかけるのは怖くて、困ってしまいました。子どもたち(中3生と小6生)に、絶対近づいてはいけないと言い残して、私が車に何かをとりに帰り(どうしようと思っていたか、何をとりに行ったか・・全く覚えていません)、2〜3分して戻ってくると、びっくり仰天!その犬と私の二人の子どもたちがいっしょにお座りをして、娘がその背中をなでています。ロープは、彼の黄色の首輪にしっかりつながっていました。

 2歳を過ぎたぐらいの、家の中で飼われていたことを思わせる犬でした。ジョリーと名づけました。その日から今日まで、余りよい飼い主ではなかったけど、ようやく色々面倒をみてやれるようになりました。推定15〜16歳。耳が遠く、かすかに聞こえるようです。きらきら光って、ライオンのたてがみのようだった顔の周りの長い毛が白くなりました。大好きな散歩なのに、途中で帰ろうとする日もあります。全速力で走ることはめったになくなりましたが、今夜の散歩は1時間20分。散歩を軽い足取りでこなしましたし、先日は近くの山にいっしょに登りました(豪雨となり、上り坂で登山を断念)。びしょびしょになりながら、濁流の流れるゴロゴロの山道をついてきたのですよ。

 「ジョリー、こんな家に拾われてしまって、ごめんね」・・・これは、充分なことをしてやれないころの私がよくジョリーに言った言葉。

 「ジョリー、お前がいるから安心よ。ありがとう」・・・これは、子どもたちを残して仕事に朝早く行く日や、帰宅の遅くなりそうな、無用心で心配な日の言葉。

 「ジョリー、長生きしてね。どんな風になってもず〜っと看てやるから安心してね」

これが、最近よく言う言葉です。

「ジョリーは、神様が私に下さったのね」

貧しくても、充分な世話ができなくても、脱走壁(十分に散歩をしてやれなかったから)で何度フェンスを壊しても、私はいつもそう思ってきました。ジョリーが捨てられていた中学校の前を通るたびに、迎えに行ったときの、ジョリーのお座りをしていた姿を思い出します。いとおしくてなりません。











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