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〜追善供養 三つの供養のしかた〜

僧侶の優しい説教をお聴きして   2008年3月26日

3月16日は、私の母の三回忌の法事でした。三姉妹だけで地味に行い、母は怒っているかもしれません。私も姉も、働き盛りの8年間を母の介護優先ですごし、特に長姉と私はその8年間をとりもどそうといわんばかりの多忙な毎日を過ごしているのです。盛大ではないけれど、長姉が準備し、三人とも時間を工面して心のこもった法事を済ませました。

父母の墓所のお坊様が必ず最後にお話をして下さいます。
今年も、良いお話をお聴きしましたのでご紹介しましょう。

「追善供養とは、皆様ご存知の通り、今日のような法要もそのひとつです。けれども、命日に合わせて法要をすることばかりが供養ではありません。追善供養とは、亡くなった人を供養することですから、毎日の生活の中でできる三つの供養についておはなししましょう。

三つの供養とは、利供養・敬供養・行供養です。
 利供養とは、お供えをするなど、亡くなった人の好きだった物を仏壇に供えたり、お線香をあげたり、仏壇をきれいにしておくこと。

敬供養とは、亡くなった方たちを尊敬し、感謝すること。祖先に恥じないよう、正しい行いをし、生活すること。

 行供養とは、お経を唱えること。法要を営むこと。お経は難しいですが、少しでも声に出して仏前で唱えてさしあげましょう」 というお話でした。

 母は4月2日の早朝に誰にも知られずに旅立ちました。私がひきとりたくても、九州にはもう移動することのできない体になり、初めて施設に入ってわずかひと月あまり。人見知りの母が、他人様との共同生活に緊張し、どんなに心細く不安な状況にいるかと毎日案じていたその矢先でした。8年間福岡から横浜に必死で通い、介護に努めたことに悔いは無いのですが、施設で逝ってしまったことが心残りで可哀想でなりません。

生前の母は、認知症の進行につれてともかく帰りたがりました。時には自分の家に居ながら、家に帰してと言って困ったものです。その「家」とは、生まれ故郷の家だったのです。私は法事の前々日に母の写真をもって新潟県柿崎市の母の故郷を訪ねました。母の体つきに良く似た叔母が別れ際に手を振ると、その姿は介護の当初は玄関先まで見送りに出てくれた母の姿と重なって、また可哀想に思えて泣いてしまいます。

さて、私は敬供養については自信があります。けれども、利供養は充分にしていないので、今のままでは親不孝です。そして、行供養は・・・さらにイケマセン!母の葬列の車は桜が満開の大岡川(横浜市)沿いの道を通りました。せめて桜の季節には私もお経を声に出して読むようにしましょう。


 






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